通夜と告別式の両方に参列する場合、香典はどちらか一方で渡すのが一般的とされ、告別式で渡すことが比較的多いと全葬連は解説しています。受付では「このたびはご愁傷様です」と一言添え、袱紗から取り出して両手で。受付がない場合や代理で渡す場合の対応もまとめました。
通夜と告別式の両方に参列するなら、香典はどちらか一方で渡すのが一般的です。告別式で渡すことが比較的多いとされます(全葬連)。受付で芳名帳に記帳し、「このたびはご愁傷様です」と一言添えて、袱紗(ふくさ)から取り出した香典を両手で差し出せば大丈夫です。
このページで扱うのは「いつ・誰に・何と言って渡すか」です。袱紗の色や包み方・取り出す手順の図解は袱紗(ふくさ)とは、袋の中身の整え方は香典のお金の入れ方に分けています。
通夜と告別式、どちらで渡す?
全葬連の解説では、次のように案内されています。
- 通夜と告別式の両方に出席する場合、香典はどちらか一方に包むのが一般的
- 告別式に香典を持参し、通夜には持参しないことが比較的多い
- ただし最近は、多めに包んで通夜で渡すケースも増えている
出典: 全葬連「香典の相場もこれで安心!シーン別・関係性別の金額目安とマナー」 https://www.zensoren.or.jp/dictionary/dictionary16/
つまり「どちらでなければならない」という決まりはありません。片方だけ参列するなら、参列するほうで渡せば問題ありません。両方参列する場合は、どちらで渡すかを先に決めておき、渡さない日は記帳だけ行うと迷いません。
通夜そのものの流れや開始時間の目安は通夜とはで解説しています。
受付での流れ|4ステップ
全葬連の通夜の解説では、受付で芳名帳に名前と住所を記入し、「このたびはご愁傷様です」などのお悔やみの言葉を添えて香典を渡す、という流れが案内されています。順番に並べると次のとおりです。
- 受付の列に並んでいる間に、バッグや内ポケットから袱紗を出しておく
- 順番が来たら一礼し、「このたびはご愁傷様です」と短く述べる
- 芳名帳(会葬者カード)に名前・住所を記入する
- 袱紗から香典を取り出し、相手から表書きが読める向きにして両手で差し出す
記帳と香典の順番は式場の案内によって前後します。受付の方の指示があればそちらに従ってください。香典を通夜で渡した場合、翌日の告別式では受付にその旨を伝えて記帳だけ行えば大丈夫です。
受付は混み合う場面です。列に並んでから袱紗を探してバッグの中をかき回すと慌てるので、取り出しやすい場所に移しておくと落ち着いて渡せます。
受付で添える言葉
長い挨拶は不要です。短く、が基本です。
- 「このたびはご愁傷様です」
- 「このたびは突然のことで、心よりお悔やみ申し上げます」
遺族と面識がない場合は「故人の会社の同僚の○○と申します」のように、関係を短く名乗ると受付の方が整理しやすくなります。忌み言葉など避けたい表現はお悔やみの言葉一覧にまとめています。
渡すときの作法|袱紗を台にして両手で
全葬連の袱紗の解説では、香典は袱紗から取り出し、たたんだ袱紗を金封の下に敷いて、表書きを相手が読める向きにし、両手で差し出すと案内されています。
出典: 全葬連「袱紗とは」 https://www.zensoren.or.jp/dictionary/dictionary14/
ポイントは3つだけです。
- 袱紗ごと渡さない(袱紗は台にするか手元に残す)
- 表書きの向きを、自分ではなく相手が読める向きに回す
- 片手ではなく両手で
包み方・開き方の向き(弔事は左開き)を含めた手順の図解は袱紗(ふくさ)とはをご覧ください。
受付がない場合(家族葬・自宅への弔問)
小規模な家族葬や自宅への弔問では、受付が設けられていないことがあります。この場合の渡し方に全国共通の決まりはありません。喪主やご遺族に落ち着いたタイミングで直接手渡すか、その場の係の方や葬儀社スタッフに「香典はどちらにお渡しすればよいですか」と確認するのが確実です。
なお、案内状や訃報の連絡で香典辞退の意向が示されている場合は、持参しない・無理に渡さないのが基本です。弔意は供花や弔電など別の形で示す方法もあります。手配のしかたは供花の手配と弔電の送り方で解説しています。
参列できないとき
日程や距離の都合で参列できない場合、香典は現金書留で郵送できます。宛名や添える手紙の文例は香典の郵送マナーにまとめています。後日あらためて弔問する方法もあります。いずれの場合も、まず遺族の意向(弔問を受けられる状況か)を確認してからにすると安心です。
渡す前の最終チェック
受付の列に並ぶ前に、この3点だけ確認してください。
金額から迷っている場合は、調査データにもとづく香典相場診断で続柄・年代別の目安を確認できます。
地域・式場による違い
受付の流れや香典を渡すタイミングは、地域の慣習や式場の運営によって異なります。この記事は一般的な例のご紹介です。当日は受付や葬儀社スタッフの案内に従えば失礼にはあたりません。
関連ページ
よくある質問
通夜と告別式の両方に参列します。香典は両方に持っていくべきですか?
全葬連の解説では、両方に出席する場合、香典はどちらか一方に包むのが一般的とされています。告別式に持参し、通夜には持参しないことが比較的多い一方、多めに包んで通夜で渡すケースも増えていると案内されています。渡さない日も記帳は行います。
受付で何と言って渡せばいいですか?
「このたびはご愁傷様です」と一言添えて渡すのが一般的です(全葬連の通夜の解説より)。長く話す場面ではないので、短い言葉で十分です。ほかの言い方や避けたい言葉は、お悔やみの言葉の文例ページにまとめています。
受付がない家族葬や自宅弔問では、誰に渡せばいいですか?
決まった形はなく、喪主やご遺族に直接手渡すか、その場の係の方に確認するのが確実です。なお、案内状などで香典辞退の意向が示されている場合は、持参しない・無理に渡さないのが基本です。判断に迷うときは葬儀社に尋ねてください。
上司の代理で香典を渡すときはどうすればいいですか?
香典袋は本来参列するはずだった方(上司)の名前で用意し、左横に小さく「代」と添えるとされています(妻が夫の代理なら「内」)。受付では代理で参列した旨を伝え、記帳の仕方はその場の案内に従ってください。袋の書き方の詳細は香典の書き方ページで解説しています。
袱紗を持っていません。そのまま渡してもいいですか?
袋を裸のままバッグやポケットから出すのは避けたほうが安心です。袱紗がなければ、無地のハンカチや小さな風呂敷で代用するのが一般的です。包み方と代用のしかたは袱紗のページで図解しています。
出典