参列できないとき、香典の郵送は失礼にはあたりません。現金は現金書留で送るよう法律で定められており、郵便局の窓口から差し出します。専用封筒は21円、加算料金は480円から(日本郵便)。宛名は喪主、遅くとも四十九日法要までに届くように。同封する手紙の文例つき。
参列できないとき、香典を郵送しても失礼にはあたりません。現金の送付は現金書留を利用するよう法律で定められているため、普通郵便では送れません。香典袋に包み、お悔やみの手紙を添えて、郵便局の窓口から現金書留で送ります。宛名は喪主、遅くとも四十九日法要までに届くようにします(全葬連)。
手順は5つです。
- 香典袋に表書き・名前・金額を書き、お札を入れる
- 参列できないお詫びとお悔やみの手紙を書く
- 郵便局で現金書留の専用封筒(21円)を買う
- 香典袋と手紙を入れ、差出票を書いて窓口へ
- 通常の郵便料金+加算料金480円〜を支払う
香典の郵送は失礼にならない
全葬連の解説では、遠方に住んでいたり、病気や仕事などのやむを得ない事情で葬儀に参列できない場合、香典を郵送しても失礼にはあたらないとされています。大切なのは送り方の作法よりも、お悔やみの気持ちを手紙で添えることです。
出典: 全葬連「これで迷わない!香典を郵送する際の注意点と手紙の文例」 https://www.zensoren.or.jp/dictionary/dictionary17/
現金書留でしか送れない
現金の送付は、現金書留を利用するよう法律で定められています。日本郵便の案内でも、現金を内容とするものは現金封筒を使用し、必ず現金書留とするよう明記されています。普通郵便やレターパックに現金を入れて送ることはできません。
現金書留の仕様と料金は次のとおりです(日本郵便・2026年7月確認)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 加算料金 | 通常の郵便料金に+480円(損害要償額1万円まで) |
| 1万円を超える場合 | 5,000円ごとに+11円(損害要償額の上限50万円) |
| 専用封筒 | 1枚21円。のし袋(香典袋)が入る大きさ |
| 差し出し | 郵便局備え付けの差出票に記入し、窓口へ |
| 補償 | 万一届かない・壊れた場合、損害要償額の範囲内で実損額を賠償 |
出典: 日本郵便「書留」 https://www.post.japanpost.jp/service/send/domestic/option/kakitome/
参考までに、定形郵便物(50g以内)の郵便料金は110円です(日本郵便「国内の料金表」)。重さやサイズで変わるため、正確な合計は窓口で計算してもらえます。
なお、香典袋が大きくて専用封筒に入らない場合でも、現金封筒を使わずに現金書留として差し出せるとされています(日本郵便)。水引つきの立派な袋より、封筒タイプの香典袋を選ぶと収まりがよくなります。
送る前の準備|袋・お札・手紙
香典袋の書き方は持参時と同じ
郵送でも、香典袋の表書き・名前・中袋の金額の書き方は変わりません。全葬連の解説では、中袋の金額の記入漏れに特に注意するよう案内されています。ご遺族が整理するときの手がかりになるためです。書き方は香典の書き方で図解しています。
お札のマナーも同じです。新札は避け、あれば一度折り目をつけてから包みます。向きの整え方は香典のお金の入れ方をご覧ください。なお郵送の場合に限り、中身が落ちないよう中袋・香典袋にのり付けをするのがよいとされています(家族葬のファミーユの解説より)。
包んでから現金封筒へ
全葬連の解説では、香典袋を袱紗(ふくさ)に包んで郵送し、袱紗がない場合は白い紙やハンカチで包んでも構わないとされています。現金封筒の中で香典袋が擦れたり折れたりするのを防ぐ意味もあります。
宛名は喪主
宛名は喪主の名前で送るのが一般的です。喪主がわからない場合は、ご遺族の代表者の名前で送ります(全葬連の解説より)。住所・名前の誤字脱字は失礼にあたるため、投函前にもう一度確認してください。
いつまでに送るか
全葬連の解説では、葬儀後なるべく早く郵送し、遅くとも四十九日法要までには届くようにするのが望ましいとされています。四十九日の日付は命日から計算できます。法要日程計算機に命日を入れると確認できます。
時期が年末年始に重なる場合は注意が必要です。相手が喪中の年始に送るのは避け、松の内(1月7日)を過ぎた寒中見舞いの時期に送るのが一般的とされています(全葬連の解説より)。
同封する手紙の書き方と文例
香典だけを送るのではなく、手紙を添えるのがマナーとされています。盛り込む要素は3つです。
- お悔やみの言葉
- 参列できないことへのお詫び
- 香典を霊前に供えてほしい旨
全葬連の解説では、忌み言葉(「再び」「くれぐれも」など不幸の繰り返しを連想させる言葉)を避け、便箋に縦書きが一般的(横書きでも問題ない)、手書きのほうがていねいな印象とされています。
文例1(友人・知人のご家族へ)
ご尊父様ご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。 本来であればすぐにでも駆けつけたいところ、遠方のためかなわず、申し訳ない思いでおります。 心ばかりのものを同封いたしました。ご霊前にお供えいただければ幸いです。 ご家族の皆様がどうかお身体を損なわれませんように、お祈り申し上げます。
文例2(会社関係の方へ)
○○様ご逝去の報に接し、社員一同、謹んでお悔やみ申し上げます。 在職中にいただきましたご厚情に、深く感謝しております。 やむを得ぬ事情により参列かなわず、誠に申し訳ございません。 心ばかりのものを同封いたしましたので、ご霊前にお供えくださいますようお願い申し上げます。
メールやLINEで先にお悔やみを伝えたい場合の文面はお悔やみメールの文例に、電報で弔意を送る方法は弔電の送り方にまとめています。
表書き・作法の地域差
表書きの選び方や香典の慣習は、宗教・宗派だけでなく地域によっても異なります。この記事は一般的な例のご紹介です。先方の宗教がわからないときの表書きの考え方は、香典の書き方のページで解説しています。
関連ページ
よくある質問
香典の郵送にはいくらかかりますか?
日本郵便の現金書留は、通常の郵便料金に加算料金480円(損害要償額1万円まで)がかかり、専用封筒が1枚21円です。1万円を超える額を申し出る場合は5,000円ごとに11円が追加されます(上限50万円)。郵便料金は重さで変わるため、合計額は窓口で確認してください。
香典袋ごと現金書留の封筒に入れるのですか?
現金をむき出しで入れるのではなく、表書きと名前を書いた香典袋に包んでから現金封筒に入れます。全葬連の解説では、香典袋を袱紗に包んで郵送し、袱紗がない場合は白い紙やハンカチで包んでもよいと案内されています。日本郵便の解説でも、専用封筒はのし袋が入る大きさとされています。
いつまでに送ればいいですか?
全葬連の解説では、葬儀後なるべく早く郵送し、遅くとも四十九日法要までには届くようにするのが望ましいとされています。時期が喪中の年始に重なる場合は、松の内(1月7日)を過ぎた寒中見舞いの時期に送るのが一般的と案内されています。
香典と一緒に手紙を入れてもいいのですか?
同封できます。日本郵便のFAQでも、定形・定形外郵便物に現金書留をつけて手紙を同封することは可能とされています。マナーの面でも、全葬連の解説では参列できないお詫びとお悔やみを記した手紙を同封するよう案内されています。
ご遺族の住所がわからないときはどうすればいいですか?
宛名は喪主にするのが一般的で、喪主がわからない場合はご遺族の代表者宛てに送ります(全葬連の解説より)。住所自体がわからないときは、共通の知人や訃報の連絡元、担当の葬儀社に確認してください。推測で送るのは誤配のもとになるため避けたほうが安心です。
出典