友人やその家族の葬儀で実際に包まれた香典は、どの年代も5,000円が最多回答額です(全互協・令和3年度調査)。連名で出すときの名前の順番と金額の考え方、続柄と年代で目安がわかる香典相場診断つき。
友人またはその家族の葬儀で実際に包まれた香典は、どの年代でも5,000円が最多回答額です(全互協・令和3年度調査)。友人同士の連名で出す場合も、1包みの額を人数で割るのではなく、1人ずつの額を出し合って合算するのが一般的とされています。あなたの年代での目安は香典相場診断で確認できます。
要点は次の5つです。
- 最多回答額は5,000円。10代〜20代から60代以上まで全年代で共通
- 平均額は6,649円。年代が上がるほど平均は高くなる傾向
- 「友人の家族」の葬儀も同じ区分で調査されている
- 連名は右から目上・代表者の順。3名以上は「外一同」
- 連名でも1人あたりの額は人数割りしないのが一般的
友人の香典、いくら包んだ人が多い?
一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)が葬儀の会葬者5,177名から回答を得た「第6回 香典に関するアンケート調査」(令和3年度実施)では、「友人又はその家族」への香典は次のとおりでした。
| 年代 | 最多回答額 | 平均額 |
|---|---|---|
| 全体 | 5,000円 | 6,649円 |
| 10代〜20代 | 5,000円 | 3,611円 |
| 30代 | 5,000円 | 5,750円 |
| 40代 | 5,000円 | 5,744円 |
| 50代 | 5,000円 | 6,500円 |
| 60代以上 | 5,000円 | 7,692円 |
出典: 一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会「第6回 香典に関するアンケート調査」(令和3年度実施)
これは通夜・葬儀で実際に包まれた額の実態調査で、推奨額ではありません。最多回答額は全年代で5,000円のまま動かず、平均額だけが年代とともに上がっていく形です。多くの人が実際に包んだ額に近いのは最多回答額とされています。ほかの続柄との比較は香典相場早見表でどうぞ。
関係の深さで金額はどう変える?
「親友だったから」「学生時代の仲間だから」といった関係の深さ別の統計はありません。ただ全葬連の解説でも、故人との親密度や付き合いの長さによって金額を調整してよいとされています。
調整するときの注意は1つだけです。4・9の付く額と偶数は避けるのがタブーとされています(全互協のマナー解説では、2千円と2万円はかまわないとされています)。金額を上げ下げした結果、避けるべき数字にならないかを確認してください。
また、香典は金額の多寡より気持ちが大切とされ、全葬連の解説でも自分の経済状況に合わせて無理のない範囲で決めるよう案内されています。
友人の親の葬儀に参列するとき
社会人になると、友人本人より「友人の親」の葬儀に参列する機会のほうが先に来ることが多いものです。参照した調査の区分も「友人又はその家族」で、友人の家族の葬儀に香典を包むことは広く行われています。金額の目安は上の表と同じです。
かける言葉に迷ったら、お悔やみの言葉一覧にそのまま使える文例をまとめています。
なお、学生時代の恩師の葬儀は事情が少し違います。この調査では「恩師、教え子」の回答は「その他」に統合して集計されており(報告書の注記)、その他の最多回答額は5,000円、平均額は7,814円でした。友人と大きくは変わらない水準です。
夫婦で参列する場合
夫婦ともに故人と親しかった場合でも、香典袋は夫婦連名で1つにまとめるのが一般的です。全葬連の解説では、夫の姓名を中央に書き、その左側に妻の名前(名のみ)を書くとされています。具体的な書き方の見本は香典の書き方にまとめています。
連名で出すときのマナー
友人グループや同級生一同で包む場合は、次の2点を押さえてください。
金額の考え方。全葬連の解説では、連名でも1包みあたりの金額を人数で割ることはせず、1人ずつの額を出し合って合算するのが一般的とされています。連名は「割り勘で安くする」仕組みではなく、「まとめて弔意を表す」形です。
名前の書き方。全葬連の解説に沿うと次のようになります。
- 2〜3名なら、右側に代表者(目上の人や関係の深い人)、左に向かって順に名前を書く
- 3名以上なら、代表者名に「外一同」を添える
- 「外一同」とした場合は、中袋に全員の氏名と住所を記入する
表書きや中袋を含めた書き方の全体は、香典の書き方で手順ごとに解説しています。職場の仲間との連名なら、会社関係の香典相場もあわせてご覧ください。
地域や間柄によって異なります
香典の額や連名の扱いは、地域の慣習やグループ内の間柄によっても変わります。この記事は全国調査の集計値と一般的な例のご紹介です。同じ立場の友人と相談して足並みをそろえると安心です。
通夜と告別式、どちらで渡す?
全葬連の解説では、通夜と告別式の両方に出席する場合、香典はどちらか一方に包むのが一般的とされています。告別式に持参する形が比較的多いとされますが、両方に持参するケースや、多めに包んで通夜で渡すケースも増えているとされています。友人の立場では通夜だけに参列することも多く、その場合は通夜で渡して問題ありません。
表書きと当日の持参
通夜・葬儀の表書きは「御霊前(ごれいぜん)」が一般的です。浄土真宗では葬儀の時点から「御仏前(ごぶつぜん)」を使うとされています。新札は避け、当日は袱紗(ふくさ)に包んで持参してください。
遠方で参列できないときは、弔電で弔意を伝える方法もあります。香典を送る場合は現金書留を使い、お悔やみの手紙を添えるのが丁寧とされています。
自分の年代・続柄での目安をもう一度確認したい方は、香典相場診断へ。30秒で確認できます。
よくある質問
友人本人ではなく、友人の親の葬儀でも香典は包みますか?
参列する場合は持参するのが一般的です。参照した全互協の調査でも「友人又はその家族」という区分で集計されており、友人の家族の葬儀に香典を包むこと自体が広く行われています。最多回答額はどの年代も5,000円でした。
連名で包むとき、1人あたりの負担を減らしてもいいですか?
全葬連の解説では、連名の場合も1包みあたりの金額を人数で割ることはせず、1人ずつの額を出し合って合算するのが一般的とされています。連名にするのは金額を抑えるためではなく、まとめて弔意を表すためと考えると迷いません。
3人以上の連名では名前をどう書きますか?
全葬連の解説では、右側に代表者名を書き、左に向かって順に名前を並べ、3名以上の場合は代表者名に「外一同」を添えるとされています。その場合、中袋には全員の氏名と住所を記入します。
学生や新社会人で、まとまった額を用意するのが難しいときは?
香典は金額の多寡より気持ちが大切とされています。全葬連の解説でも、自分の経済状況に合わせて無理のない範囲で決めるよう案内されています。調査でも10代〜20代の平均額(3,611円)はほかの年代より低く、若い世代が少なめに包むのは実態としても自然です。
遺族から香典辞退の案内があった場合は?
案内に従うのが基本です。無理に渡すとかえって遺族の負担になります。弔意を伝えたい場合は、記帳や弔電、後日のお悔やみの言葉などで気持ちを表す方法があります。
出典