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作法

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浄土真宗のお布施|考え方と表書き

浄土真宗のお布施|考え方と表書き
この記事のまとめ

浄土真宗のお布施は僧侶個人へのお礼ではなく、ご本尊・阿弥陀さまへのお供えと位置づけられています。金額に決まりはないと宗派公式も案内しています。表書きの書き方と、金額に迷ったときの確かめ方を公式の出典つきでまとめました。

結論

浄土真宗のお布施は、僧侶個人へのお礼ではなく、ご本尊・阿弥陀さまへのお供えと位置づけられています(本願寺派公式の案内)。金額に決まりはなく、宗派公式もそう明言しています。表書きは「御布施」、墨は普通の黒、新札で問題ありません。金額に迷ったら、手次寺に「皆さまどのくらい包まれていますか」と尋ねて大丈夫です。

このページは「浄土真宗ならではのお布施の考え方と表書き」の専用ページです。袋の選び方・渡し方・調査データの読み方などお布施全般の基本はお布施の相場と渡し方に、参列者側が包む香典は浄土真宗の香典に分けています。

お布施は「阿弥陀さまへのお供え」

浄土真宗本願寺派の公式Q&Aでは、御布施について、お寺のご本尊・阿弥陀さまにお供えするためのもの、と案内されています。読経してくれた僧侶への「支払い」ではなく、仏さまへのお供えだという位置づけです。

真宗大谷派の公式施設・真宗会館のQ&Aは、さらに踏み込んで説明しています。布施はもともと古代インドの言葉「ダーナ」で、慈悲の心をもって施すことを意味し、仏教では法施・財施・無畏施の3種に分けられる。お寺への御布施は財施にあたる。そして、御布施を「対価」という経済感覚で捉えるべきではなく、亡き人への、そして仏さまへの精一杯の御恩報謝の気持ちを表すもの、と。

「お礼」というより「お供え」。この位置づけを頭に置いておくと、寺院とのやり取りで戸惑いにくくなります。法事そのものも、故人の冥福を祈る場ではなく自分が仏法を聞く場とされています。背景の教えは浄土真宗の法事をご覧ください。

金額に決まりはない(宗派公式も明言)

真宗会館のQ&Aは「お布施の金額に決まりはありません」と明言しています。仏教界の連合団体である全日本仏教会も、お布施の価格一覧を掲載した葬儀情報サイトに削除を要請し(2011年)、お布施は仏教的行為の一環であり価格一覧表示は喜捨の精神に反する、という立場を示しています。

また、法要ごとのお布施だけを集計した信頼できる公開調査は、現時点で確認できていません。そのため当サイトでは「四十九日ならいくら」といった金額を挙げていません。根拠のない数字を覚えるより、確認先を持つほうが確実です。

  1. 手次寺(お付き合いのあるお寺)に直接尋ねる。「皆さまどのくらい包まれていますか」という聞き方なら、目安を教えてもらえることが多いです
  2. 親族の年長者に聞く。同じお寺と付き合ってきた家族の実績が、いちばん実態に近い参考になります
  3. 葬儀社や法要会館に聞く。地域の相場感を把握しています

「お気持ちで」と返されて困ったら、2と3で補ってください。金額を聞くこと自体は失礼にあたらないとされています。調査データの読み方を含むお布施全般の話はお布施の相場と渡し方にまとめています。

表書きは「御布施」。書き方の基本

袋は白無地の封筒か、「御布施」と印刷された市販の封筒で問題ありません。表面の上段に「御布施」、下段に施主の姓(または〇〇家、フルネーム)を書きます。墨は薄墨ではなく普通の黒です。

中に入れるお札は新札で問題ありません。築地本願寺の仏事相談ページでも、新札について宗教上の決まりは一切ないと案内されています。

なお「読経料」「お経料」といった言い方は、対価ではないというお布施の位置づけに合わないため、避けたほうが無難です。会話でも表書きでも「御布施(お布施)」で統一しておけば迷いません。

「戒名料」ではなく法名の話

他宗派の解説でよく見る「戒名料」という言葉は、浄土真宗には当てはまりません。浄土真宗では仏弟子としての名前を法名(ほうみょう)と呼び、「戒名」という言い方をしないと本願寺派の公式Q&Aで案内されています。法名は本来、帰敬式(ききょうしき)を受けて生前に授かるものです。

法名にかかる費用の扱いは、本山への申し込みか手次寺経由かなどで変わるため、一律には言えません。葬儀にあわせて法名を授かる場合も含めて、手次寺に直接確認してください。戒名の一般的な解説は戒名とはにあります。

渡し方は他宗派と共通

お布施は手渡しを避け、切手盆(小さなお盆)か袱紗に載せて、文字の向きを僧侶側に回して差し出します。渡すタイミングは法要前の挨拶時か、法要後にお礼を伝えるときが一般的です。僧侶に出向いてもらった場合の御車代、会食(お斎)を辞退された場合の御膳料の慣習も他宗派と共通なので、お布施の相場と渡し方袱紗とはをあわせてご覧ください。

宗派・地域・寺院による違い

お布施の考え方や慣わしは、同じ浄土真宗でも寺院や地域によって異なります。この記事は宗派公式サイトなどの案内のご紹介です。迷ったときは、手次寺(菩提寺)や式を担当する葬儀社に確認するのが確実です。

関連ページ

#浄土真宗 #お布施 #御布施 #法事

よくある質問

浄土真宗のお布施に相場はありますか?

決まった金額はありません。真宗大谷派の公式施設・真宗会館のQ&Aでも「お布施の金額に決まりはありません」と案内されています。法要別のお布施だけを集計した信頼できる公開調査も確認できていないため、当サイトでは金額を挙げていません。手次寺に「皆さまどのくらい包まれていますか」と直接尋ねて差し支えありません。

浄土真宗のお布施は誰に対するお金ですか?

浄土真宗本願寺派の公式Q&Aでは、御布施はお寺のご本尊・阿弥陀さまにお供えするためのものと案内されています。読経してくれた僧侶個人への報酬ではなく、仏さまへのお供えであり、阿弥陀さまへの御恩報謝の気持ちを表すものという位置づけです。

「読経料」「お経料」と言ってもいいですか?

避けたほうが無難です。お布施は読経への対価ではなく仏さまへのお供えという位置づけのため、料金を意味する言い方は教えになじみません。表書きも会話も「御布施(お布施)」で統一しておけば間違いありません。

浄土真宗のお布施は新札でもいいですか?

問題ありません。築地本願寺の仏事相談ページでは、新札について宗教上の決まりは一切ないと案内されています。香典と違ってお布施は不幸を悼むお金ではないので、新札を避ける理由もありません。

浄土真宗に戒名料はありますか?

浄土真宗では「戒名」という言い方をせず、仏弟子としての名前を「法名」と呼びます。法名は本来、帰敬式を受けて授かるものです。位置づけが「名前の代金」ではないため、費用の扱いは寺院や本山への申し込み方法によって異なります。手次寺に確認してください。

出典

  1. 浄土真宗本願寺派(西本願寺)「仏事・行事Q&A よくあるご質問」
  2. 真宗大谷派(東本願寺)真宗会館「お布施はどの程度準備したらよいのですか?」
  3. 築地本願寺「悩み・仏事相談」
  4. 全日本仏教会「『葬儀本.com』に掲載されているお布施の価格一覧に対して削除の要請」(2011年)