一周忌は亡くなってから満1年の祥月命日に営む法要です。日程の決め方、準備の段取り、当日の流れ、服装の目安をまとめました。作法は地域や寺院により異なります。命日から日付を出せる法要日程計算機つき。
一周忌は、故人が亡くなってから満1年の祥月命日(しょうつきめいにち・亡くなった月日と同じ日)に営む法要です。命日当日に集まるのが難しい場合は、命日より前の土日に前倒しするのが一般的とされています。施主がやることは、日程と会場の決定、僧侶への依頼、案内、会食と引き出物の手配、お布施の準備の5つです。
まず押さえておきたいのは次の5点です。
- 時期は満1年の祥月命日。ずらす場合は命日より前に
- 施主の準備は「日程・僧侶・案内・会食と引き出物・お布施」の5つ
- 服装は施主側・参列側とも喪服が一般的
- 参列する側は「御仏前」の香典を持参する
- 正確な日付は法要日程計算機に命日を入れると確認できます
一周忌とは
一周忌は、故人が亡くなってから満1年の節目に営む年忌法要です。遺族や親族、故人と親しかった人が集まり、僧侶の読経のあとに焼香し、会食(お斎・おとき)をともにするのが一般的な形です。
一周忌をもって喪が明けるとする考え方が広く共有されており、遺族にとってはひとつの区切りになる法要です。喪中の過ごし方や控えることの範囲は喪中とはで詳しく説明しています。
名前が似ている「一回忌」は別の数え方です。回忌は亡くなった日を1回目と数えるため、一回忌は命日そのものを指します。満1年の法要は一周忌、その翌年(満2年)は三回忌と呼びます。
宗派・地域による違い
法要の営み方は宗派だけでなく、地域や寺院、家ごとの慣習によっても異なります。この記事は一般的な例のご紹介です。迷ったときは、菩提寺や法要を担当する寺院に確認するのが確実です。
一周忌はいつ行う?日程の決め方
基本は満1年の祥月命日です。たとえば2025年10月8日に亡くなった場合、一周忌は2026年10月8日にあたります。
命日が平日で集まりにくいときは、命日より前の土日に前倒しします。法要を命日より後に延ばすのは避けたほうがよい、という考え方が広く共有されているためです。ただし事情により難しい場合は、菩提寺に相談すれば柔軟に対応してもらえることが多いです。
自分の場合の日付をすぐ知りたい方は、法要日程計算機に命日を入れてください。四十九日から一周忌、三回忌以降までの日付を一度に確認できます。
なお、亡くなった時期によっては、一周忌より先に初盆(四十九日を過ぎてから初めて迎えるお盆)が来ることがあります。初盆の準備は初盆(新盆)とはにまとめています。
施主側の準備の流れ
準備は次の順番で進めると迷いにくいです。
- 日程を決める(菩提寺の都合を先に確認してから親族に打診する)
- 会場を決める(自宅・寺院・法要会館など。会食の場所もあわせて検討する)
- 僧侶へ正式に依頼する
- 参列してほしい人に案内を出し、出欠を確認する
- 会食(お斎)と引き出物を人数分手配する
- お布施を準備する
寺院と会食会場の予約は先に埋まりやすいので、日程が固まったらすぐに押さえるのが安心です。案内は出欠の返事や会食の手配に時間がかかるため、早めに出します。
お布施の考え方、袋の選び方や渡し方はお布施の相場と渡し方で詳しく説明しています。
案内の出し方と書くこと
親族だけで営む場合は電話やメッセージでの連絡でも差し支えありませんが、故人の友人など家の外へ案内する場合は、返信はがき付きの案内状を送るのが丁寧です。案内には次の項目を入れます。
- 誰の何の法要か(例: 亡父 〇〇 一周忌法要)
- 日時と場所(駐車場の有無も添えると親切です)
- 法要後の会食の有無
- 返信の期限
- 平服で来てほしい場合はその旨
会食と引き出物の数は出欠の返事で確定するため、返信期限は手配の締め切りから逆算して設定します。
引き出物とお斎の考え方
引き出物は、お茶・菓子・タオルなど、あとに残らない品(消え物と呼ばれます)が選ばれやすい傾向があります。会食を行わない場合は、折詰の料理や酒などを引き出物に添えてお渡しする慣習も見られます。いずれも地域差が大きいので、迷ったら法要会館や親族の年長者に確認してください。
当日の一般的な流れ
当日は次のように進むことが多いです。
- 施主の挨拶
- 僧侶による読経
- 焼香(施主から血縁の近い順に行うのが一般的)
- 僧侶の法話
- お墓参り(会場とお墓が近い場合)
- 会食(お斎)と引き出物のお渡し
所要時間は読経と焼香で構成される法要部分と、その後の会食を合わせた組み立てになります。僧侶が会食を辞退される場合は、お布施とは別に御膳料を包んでお渡しする慣習があります。
服装の目安
一周忌までは、施主側・参列側とも喪服(ブラックフォーマル)で臨むのが一般的とされています。男性は黒のスーツに黒無地のネクタイ、女性は黒のワンピースやアンサンブルが目安です。
三回忌以降は平服(黒や紺などの略喪服)に移っていく家庭も多くあります。案内状に「平服でお越しください」とあれば、それに従って問題ありません。
参列する側の準備
参列する場合は、香典を持参します。一周忌は四十九日を過ぎているため、表書きは「御仏前」を使うのが一般的です。金額の考え方や袋の選び方は一周忌の香典相場にまとめています。
香典はそのまま鞄に入れず、袱紗(ふくさ)に包んで持参すると丁寧です。包み方は袱紗とはを参考にしてください。
納骨がまだの場合
お墓の準備が間に合わず、一周忌に合わせて納骨を行う家庭もあります。お墓を建てない選択肢として、寺院や霊園に供養を任せる永代供養を選ぶ人も増えています。詳しくは永代供養とはで説明しています。
いずれの場合も、納骨の日程や法要との組み合わせは菩提寺・霊園と相談しながら決めると安心です。
よくある質問
一周忌と一回忌は同じ意味ですか?
違う数え方です。回忌は亡くなった日を1回目と数えるため、一回忌は命日そのものを指します。亡くなってから満1年の法要は一周忌と呼び、その翌年(満2年)が三回忌にあたります。二回忌という法要は営まないのが一般的です。
一周忌は命日を過ぎてから行ってもいいですか?
命日より前の、参列者が集まりやすい土日に前倒しするのが一般的とされています。やむを得ない事情で命日を過ぎる場合は、菩提寺に相談したうえで日程を決めると安心です。
一周忌の服装は喪服でないとだめですか?
一周忌までは施主側・参列側とも喪服で臨むのが一般的とされています。案内状に平服でと書かれている場合は、黒や紺など落ち着いた色の服装で参列します。地域や家ごとの考え方もあるため、迷ったら施主や親族に確認してください。
一周忌は家族だけで行ってもいいですか?
問題ありません。誰を呼ぶかは施主が決めてよいとされており、近年は家族と近しい親族のみで営む例も広く見られます。呼ばない方には、法要を済ませた旨を後日はがきなどで知らせると丁寧です。
一周忌のお布施はいくら包めばいいですか?
お布施に決まった金額はなく、地域や寺院との関係によって幅があります。迷ったときは、菩提寺に「皆さまどのくらい包まれていますか」と直接尋ねるか、親族の年長者に確認するのが確実です。
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